最近お得だった電子書籍

コンピュータ・アーキテクチャについてまとまった本をもう一度ちゃんと読みたいなと思って検索したり Amazon のレビューをいろいろ見ていたところ、なんとパタヘネ本(ヘネパタじゃないほう)の上下合本版のポイント還元率が40%(7,560円に対して3,046ポイント還元)だったので、一瞬考えた末購入した。

上巻のサンプルを読んで続きが読みたいと思っていたし、ほぼ上巻分の金額で上下巻が買えるのはいいなと思って。

 

というわけでこのお得な情報を微力ながら共有しようとブログに書き始めたんだけど、今みると還元率がほぼ0%に変わってしまっている(購入したのは 6/1)。

Amazon のポイント還元率の変動はどういうロジックなんだろう…?

 

他の人にポイント還元率の点でおすすめできなくなったのは残念だけど、レイアウトも固定じゃなくリフロー版でこの価格で買えて、いい買い物をした。

 

f:id:technoirphile:20170604001309p:plain

ポイント40%還元時の画面。そもそも元の価格が高いんだけど還元ポイントのインパクトがでかい。

 

 

Amazonのおすすめ商品をリンクでたどってるとちょいちょい還元40%になってる技術書があった。

『体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方』も対象になっていて気になったけど、レイアウト固定版。1000円くらいの違いならリフロー版がいいなあ。

 

 

あと、Kindle じゃないけど、マンガワンで最近読んだ『坂道のアポロン』という漫画がおもしろかった。

1966年の長崎を舞台にした高校生とジャズの漫画で、レトロな余韻が残る。

長崎弁かわいい。

1巻分まで無料公開が 6/4(日)まで。

 

マンガワンは小学館が出してる、同出版社のセレクトした連載漫画や過去の漫画が買い切りじゃない形(電子版の有料レンタルみたいなもの)で閲覧できるアプリ。

今回は6/4(日)までで一旦終了するけど、同じ漫画の閲覧キャンペーンをしばらく経ってから繰り返すことがあるのでアプリ入れとくとまた見れるかも。

 

坂道のアポロン (1) (フラワーコミックス)

坂道のアポロン (1) (フラワーコミックス)

 

 

 

『人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか?―――最強の将棋AIポナンザの開発者が教える機械学習・深層学習・強化学習の本質』

 

 

将棋AIポナンザの作者・山本一成さん(@issei_y)の最近出版された本。面白かった。

ポナンザの開発の歴史 〜 将棋プログラム開発の歴史 〜 AIの歴史

という感じでポナンザの開発を皮切りに、特に最近のAIの発展を概観していく。

 

(最後の巻末付録になっている、囲碁のプロ棋士・大橋拓文さん(@ohashihirofumi)、著者山本さん、cakes加藤さんによる Alpha Go vs イ・セドル棋士の世紀の対戦(2016年3月)が終わって間もない2016年4月頃行われたふりかえりもおもしろかったけど、これについてはcakes でも初出のもの(今の時点から振り返った修正が入っていないもの)が読めるみたいです。→ Googleの人工知能と人間の世紀の一戦にはどんな意味があったのか? )

 

門外漢なので専門的なことは書けないけど、いちファン(?)として、面白かったことを以下に書いてみる。

 

 

AI >>>>>>>>>>>>>>>>>>> アインシュタイン > 私 >>>> 昆虫

 

面白いトピックがたくさんあったけど、特に印象に残っているのがこの図:

f:id:technoirphile:20170602203533p:plain

 

AI >>>>>>>>>>>>>>>>>> アインシュタイン > 私 >>>>> 昆虫。

 

これは、ヒトの個体間の知能の差に比べれば、他の種との差異(ここでは特にAIとの差異)のほうがずっと大きいということを表している。

 

具体的な例として挙げられているのは、囲碁や将棋の世界のトップ選手達でもまだ見たことのない、想像のおよばない指し手がたくさんあり、すなわち人類にとって未知の領域は将棋・囲碁に限ってさえまだまだ膨大に広がっているという話。

 

Alpha Go は囲碁AIだけど、あらゆる事象について、人間の知性の限界を遥かに超えて把握する存在があるとしたら、、、、自分は世界のほとんどの事象について知ること能わず評価不能なんだと謙虚な気持ちになる。信仰を持ったことがないけど、どこか神様みたいだなと思った。

 

なんとなく、子どもの頃や学生の頃はそんな気持ちで遊んでいた気がするけど、働くようになって、ヒトの個体間で何をどこまで知ってるか比べる機会が増えて、こういう気持ちになったのが久しぶりな気がした。

こういう知的な謙虚さとか、単純にワクワクする感じがあるから、サイエンスや未知の領域について知るのは本当にたのしい。

 

 

ヒトは物語と意味(幻想)にしばられる

Alpha Go と人の戦い方の違いのひとつとして、人間の棋士の指し方は物語や意味にしばられるが、AIはそうじゃない(むしろ物語から自由!)という話がおもしろかった。

圧倒的な計算量の違いによる、探索空間の圧倒的な差異だけじゃなかった。

 

日常的な、個人の生活レベルでもこういうことはよくあると思う。

たとえば、最初の印象として、自分にとってわかりやすいストーリーを想定していたが、データをちゃんと調べてみたら全然違う事実が得られた、とか。

「事実は小説より奇なり」、はちょっと違うか…。

 

ヒトの個体間でも、物語や意味を指向した解釈をする傾向や統計的に物事を考えていく傾向の差があったり、一個体においても時間軸の前後で差異が生まれたりすると思うけど

AI vs 人類のような知能の異質な者同士の間では、極端に差異が出るみたいだ。

 

Alpha Go の正しい指し手で壊れる「物語」なら「幻想」と呼んでみてもよいのじゃないのかな、と思ったけど終始「幻想」という言葉は使われず、「物語」「意味」という言葉が選ばれていた。何が違うのかなと考えさせられる。

Kindle だと検索で確かに一度も出てないことを確認できてほんと便利。)

 

 

機械は目的を設定できない

機械とヒトの大きな違いは「目的」を設定できないこと。

AIに「対戦相手に勝つ」という最終目的をまず与えることが必要だということだけでなく、最終目的を達成するための適切な中間目標を都度生み出しつつ探索を進めるような動きが人間と違ってできないという話だった。

たしかに人間は無意識にでも都度目標を細かく設定しながら動いている。Alpha Go は結果的に強いから気にならなかったけど、実はそういうことが出来ていないらしい。

AIができて人間ができないことやその逆を知るのは本当に面白い。

 

 

最後にTwitterで気になった感想ツイートを引用して終わります。

 

 

 

テクノロジーが日常を変えていくのを実感する日々

先日久しぶりに映画館に行ったら、思いのほか自分が Netflix や Hulu みたいなオンデマンドの映画配信に慣れていることに気がついた。

 

はじめて Netflix で映画をみたときは、夜、まだ寝たくないけど本を読むには頭が少し疲れていて、でももう少し何かしたいなと思って、8インチくらいの小さなタブレットを手に、ベッドでごろごろしながら、暗い部屋のなかで、小さなベッドサイドのライトだけをつけて her をみたんだけど、そんなプライベートな場所でみる映画は映画館と対立するというより、むしろ自分の部屋に小さな映画館がやって来たような特別感と本当にいつでもどこでもすぐにみれる身近さが同居していてすごくいいなと思った。

 

その体験のせいか、久しぶりに行った映画館は、他のお客さんが出すゴソゴソバッグの中を探る音とか、ぱりぱり何か食べる音とか、食べ物やいろんな人の体臭や靴と服の汚れが混ざりあった臭いとか、自宅のベッドやソファに比べてずっと狭くて堅い椅子とか、映画館へ向かう電車がけっこう長くてしかも混んでて着いた頃にはすでに少し疲労を感じてることとか、そのうえ上映時間までどこかで時間を潰さなきゃいけないこととか、いろんなことをとても不便に非効率に感じて、ああ自分の感覚は映画館で映画を見るというシステムをもう昔のものだと思っているんだなと思った。

 

ふかふかの座席がある、静かな、いい香りの部屋で、好きなお茶かコーヒーでも淹れて、いろんな儀式(上映時間まで時間を潰すとか)をすっとばして、最高の作品をさくっと召喚できるというある時代からみれば魔法みたいな技術を手に入れた今となっては、ずいぶん粗っぽいことをしていたんだなあという気すらしてしまう。

 

いまは新作映画は必然的に映画館へ行くという選択肢になるけど、もし新作上映も Netflix でやるようになったら、自分は映画館に行かなくなるんじゃないかな。

 

実際のところは Netflix や Hulu ばかりでは観れる作品数が物凄く限定されてしまうので、逆に不便だけどより品揃えのよい TSUTAYA レンタルや、高くつくけどレンタルにないほどマイナーな作品は Amazon で購入するなど組み合わせていくことに当分はなりそう。

 

ちなみにこのとき映画館でみた映画は『ゴースト・イン・ザ・シェル』(2017)で、特に動機がなければおすすめしたいわけじゃないけど、自分はSFのなかの近未来都市の風景をみるのが好きなのでたのしかった。

個人的な見どころは、巨大看板のかわりに高層ビルレベルの高さがある巨大ホログラム広告が跋扈する未来都市の様子。

 

そういえば、映画館がなくなってみんながパーソナルなスクリーン上とか、あるいは cluster みたいなVR空間のなかで映画をみるようになるんだっていうような、映画館を置き換えるものについて近未来観をもった映画ってみたことがない気がする。

 

テクノワール系の映画をみるとよくブレードランナー(1982)の映像と比べたくなるので(非CG SF 最後の時代の作品で、寧ろ著名な工業デザイナーが美術をやっていて超豪華)、家に帰って Netflix で検索したけど、なかった。

往年の名作的な作品をオンデマンドでみたいときはどうするのがよいのか。今のところ Youtube や DailyMotion などで偶々ひろえることがあるくらいしか知らない。